セラプレイTheraplayとは

セラプレイTheraplay®は、 親子の心と身体のふれあいを大切にし、セラプレイ独自の理論に基づいた遊びを通して行われる心理療法、教育方法の一つです。 セラプレイの目指すものは、安心できる環境で信頼できる大人に認められ、お子さんが遊びを通して自分の持っている素晴らしいものに気付き、「ありのままの自分は愛されるべき存在だ」と心から思えるようになることです。それは、子どもが自分に自信を持って他者(社会)と関わっていく力につながります。 愛着(アタッチメント)、自尊心(セルフ エスティーム)、他者への信頼を高め、喜びに満ちた関わりを促進し、向上させるために考案された子どもと家族のための心理療法・遊戯療法(プレイセラピー)の一つです。それは親子間の自然なやりとりにみられる、健やかで遊び心あふれる相互作用を基本にしており、身体的でまた直接的な関わりのある楽しいものです。セラプレイにおける相互作用は乳幼児期の親子で自然に育まれる、楽しく健康な親子のやりとりから抽出された4つの柱、  構造(Structure) 関わり(Engagement) 養育(Nurture) 挑戦(Challenge)に焦点を当てています。セラプレイのセッションでは、子どもと親、あるいは養育者との活動的で情緒的なつながりを心地よく深めることを目標に行われます。その結果、子どもは自分自身がかけがえのない愛されるべき存在だという事に気付き、さらには他者とも豊かな関係を気づいて行こうとする考え方が芽生えてくるのです。 (セラプレイの)セッションでは、セラプレイ セラピストのガイドのもとで、親と子がわくわくするような楽しい遊び、その子どもの発達に即した挑戦、そして優しく慈しみあふれるアクティビティを行います。このような互いにかかわりあう相互関係性の促進を通し、親が子どもの言動を適切に制御(Regulation)しつつ、愛情、楽しさ、安全性を子どもに伝えることが出来ます。それにより、子どもは安心して(feel secure)繋がりの中で自分自身に価値を感じながら(他者・世界)と繋がることへの価値をも見出していきます。私たちはこれを「関係性を内界から外界へ築きあげる」〜building relationships from the inside out〜と呼んでいます。

 

セラプレイとは…

セラプレイは1967年、臨床心理学者のアン・ジェーンバーグ博士(Ann M. Jernberg, PhD)によって、シカゴのヘッドスタート・プログラムの一環として、幼い子どもの精神保健のニーズに応えるために開発されました。ヘッドスタート・プログラムは米国政府の教育事業で、低所得者層の家庭の幼児を対象とし、子どもの健康な発育、発達、学習の支援を目標としたプログラムです。プログラムの理論には多くの専門家の知識が反映されており、質の高いサービスを提供していることでも知られています。以来、早期の治療介入や問題行動予防プログラムとして、デイケア(託児所)や幼稚園、特別支援学級や普通学級、短期入所施設や地域での支援、そして個人開業による精神保健分野の専門家達の中で実践され、効果が証明されています。セラプレイの対象は、子どもの年齢や状況に関わらず、妊婦から、高齢者への支援まで幅広く用いられています。本部である、セラプレイ国際本部(The Theraplay® Institute) は、アメリカ シカゴにある国際NPO法人です。 本部では、アン・ジェーンバーグ博士と初期より共にセラプレイの開発、そして発展に貢献し、セラプレイの第二版と第三版の著者でもあるフィリス・ブース名誉会長(Phyllis B. Booth)が現在もセラプレイ本部で指導にあたっていらっしゃいます。また、セラプレイ本部に所属するトレーナー(指導者)は世界各国を訪問し、世界中の何百もの精神保健に関わる専門家達にセラプレイを指導し、セラピストを育成しています。